フェンシングに興味を持ち、これから始める方にとって、ユニフォームの購入は大きなステップです。
しかし、どのようなユニフォームを選べばよいか、そしてその価格帯について、初めての方は戸惑うことが多いでしょう。
この記事では、フェンシングユニフォームの価格について詳しく解説し、選ぶ際のポイントや、コストを抑えるための方法についてもご紹介します。
フェンシングユニフォームの基本構成
フェンシングユニフォームは、複数のパーツで構成されています。
価格は各パーツの品質やメーカー、使用する素材により異なります。主なユニフォームの構成要素は以下の通りです。
- ジャケット:フェンシング選手の上半身を保護するもので、最も重要なパーツです。耐久性や防護性能が高く、汗をかいても通気性が良い素材が使用されています。
- パンツ(オペロン):膝上から足首までをカバーするパンツです。こちらも剣の攻撃に耐えるために強靭な素材が使用されます。
- 半プロ:ユニフォームの下に着る片袖のみ通して着るプロテクター。胸元を守ります。
- アンダープロテクター(プロテクトベスト):特に女性用や、公式戦での使用が義務付けられているインナーのプロテクターです。
- メタルジャケット:フルーレ/サーブルで使用します。電気が通る素材でできており、有効面を剣先で突いたかどうか電気審判機を通じて示します。フルーレ/とサーブルとでは袖の長さが異なります。
- グローブ:片手用のグローブで、剣を持つ手を守ります。
- マスク:顔を守るための金属メッシュ製のヘルメットです。安全性が最も重要視されます。
- ソックス:膝下までの長さがあり、足首やすねを保護します。
これらすべてのアイテムを揃える必要がありますが、価格差があるため、予算に合わせた選び方が重要です。
フェンシングユニフォームの価格帯
初心者向けユニフォームの価格
フェンシングを始めたばかりの初心者には、比較的手頃な価格のユニフォームがオススメです。
初心者向けのユニフォームは、素材の質が中程度であり、十分な防護性能を持っていますが、軽量性や通気性といった面では上級者向けユニフォームに劣ることがあります。
- ジャケット:7,000円〜15,000円
- パンツ(オペロン):6,000円〜12,000円
- グローブ:2,000円〜5,000円
- マスク:8,000円〜20,000円
- 半プロ:5,000円~10,000円
- アンダープロテクター:3,000円〜8,000円
- ソックス:1,000円〜3,000円
一式揃える場合、初心者向けのユニフォームセット全体で30,000円〜60,000円ほどの予算が必要になります。
基本的には350Nの耐久性があるものとなります。
ただし、国内の大会に出場する場合、小学生でも半プロは800Nが必須となるため注意が必要です。
また、日本国内には次の3つの専門ショップがあります。各ショップでオリジナルユニフォームがあり、手軽に揃えることができます。
東京フェンサーズ
東京フェンシング商会
京都フェンシング用品
各ショップオリジナルユニフォーム比較
スペック/性能はほぼ同じです。
お住まいの地域からの利便性を考慮していただければと思います。
商品 | 販売元 | 特徴 | 価格 | 評価 |
---|---|---|---|---|
![]() スタンダードユニフォームTF EX(350N) 上衣 | 東京フェンシング商会 | 東京で購入可 一番安い 他の人と同じになりやすい | 9,900円 (税込) | |
![]() フェンサーズ350Nユニフォーム 上衣 | 東京フェンサーズ | 東京で購入可 2番目に安い やや高い | 10,890円 (税別) | |
![]() KFEジャケット | 京都フェンシング用品 | 関西で購入可 店員さんが親切 値段が高い | 11,000円 (税込) |
商品 | 特徴 | 価格 | 評価 |
---|---|---|---|
![]() スタンダードユニフォームTF EX(350N) 半ズボン | 東京で購入可 他の人と同じになりやすい | 7,700円 (税込) | |
![]() フェンサーズ350Nユニフォーム ニッカー | 東京で購入可 一番安い | 7,260円 (税別) | |
![]() KFEパンツ | 関西で購入可 店員さんが親切 値段が高い | 8,800円 (税込) |
中級・上級者向けユニフォームの価格
中級・上級者向けのユニフォームは、より軽量で、通気性や耐久性に優れた素材が使用されています。特に試合用ユニフォームは、公式規定に準じた高い防護性能が求められ、フィット感や動きやすさにも配慮されています。こうしたユニフォームは、価格も高めです。
- ジャケット:15,000円〜30,000円
- パンツ(オペロン):12,000円〜25,000円
- グローブ:3,000円〜8,000円
- マスク:15,000円〜40,000円
- 半プロ:8,000円~20,000円
- アンダープロテクター:5,000円〜12,000円
- ソックス:2,000円〜5,000円
中級・上級者向けのユニフォーム一式の価格帯は、50,000円〜100,000円以上となります。
メーカーごとの価格比較
フェンシングユニフォームには、いくつかの有名メーカーがあり、それぞれに特色があります。代表的なメーカーを紹介し、価格帯の目安も見ていきましょう。
- レオン・ポール(Leon Paul):イギリスの有名メーカーで、軽量かつ高品質な製品を提供しています。価格はやや高めで、上級者向けに適しています。
- ジャケット:20,000円〜40,000円
- マスク:30,000円〜50,000円
- PBT:ハンガリーのメーカーで、初心者から中級者までの選手に人気があります。手頃な価格で信頼性の高い商品を提供しています。
- ジャケット:10,000円〜25,000円
- マスク:15,000円〜35,000円
- アルスター(Allstar):ドイツのメーカーで、特に国際大会で多くの選手が使用しています。品質が非常に高く、プロフェッショナル向けのユニフォームが揃っています。
- ジャケット:25,000円〜50,000円
- マスク:30,000円〜60,000円
これらのメーカーのユニフォームは、品質や性能が高いため、価格も比較的高めですが、耐久性や機能性を考慮すると長い目で見たコストパフォーマンスが良いと言えます。
フェンシングユニフォームを安く購入する方法
高品質なフェンシングユニフォームは高価ですが、いくつかの方法でコストを抑えることができます。
セールやアウトレットを活用
メーカーやスポーツショップでは、定期的にセールやアウトレット商品が販売されることがあります。特にシーズン終わりのセールや、特定のイベントに合わせた割引は、かなりお得にユニフォームを購入できるチャンスです。
中古品を購入する
フェンシングユニフォームは中古市場でも取引されています。メルカリやヤフオクなどのオンラインマーケットでは、中古のユニフォームを比較的安価で購入できることがあります。新品にこだわらない方や、予算を抑えたい方にはおすすめです。ただし、使用感や耐久性が気になる場合もあるため、商品の状態をよく確認することが大切です。
チームやクラブからの購入
所属するフェンシングクラブやチームで、ユニフォームをまとめて購入する場合、団体割引が適用されることがあります。また、クラブやチームメイトから譲り受けることで、コストを大幅に削減することができるケースもあります。
購入時に考慮すべきポイント
フェンシングユニフォームを購入する際には、価格だけでなく、以下の点も考慮する必要があります。
- 公式規定:特に試合用ユニフォームは、各競技団体の規定に沿ったものを選ぶ必要があります。ユニフォームの防護性能やタグが規定に合わない場合、試合で使用できないことがありますので、購入前に確認しましょう。
- サイズの確認:フェンシングユニフォームは、フィット感が非常に重要です。サイズが合わないと、動きにくさや安全性に問題が生じます。購入前に正確なサイズを測り、適切なサイズのものを選びましょう。
- 予備の用意:ユニフォームが破損したり、汚れた場合に備えて、予備のジャケットやパンツを用意しておくと安心です。特に試合が続く場合は、洗濯や修理の時間が取れないこともあるため、予備のユニフォームがあると便利です。
まとめ
フェンシングユニフォームの価格は、素材の品質やメーカー、選手のレベルによって大きく異なります。初心者は比較的手頃な価格のユニフォームから始めるのが良いですが、上達していくにつれて、中級者・上級者向けの高品質なユニフォームへの投資が必要になるでしょう。
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