フェンシングの剣を選ぶとき、剣先やブレードだけでなく、持ち手である「ヒルト」の選び方も重要です。
特に小学生のフェンサーにとって、ヒルトが手に合わないと技術向上の妨げになるばかりか、長時間の練習で手の疲れや怪我の原因にもなります。
この記事では、小学生フェンサーに最適なヒルトの選び方や親御さんができるサポートについて詳しく解説します。
小学生フェンサーに適したヒルトの種類
小学生の手に合ったヒルト選びは技術の習得と安全に直結します。ここでは、主に小学生向けの2種類のヒルトを紹介します。
フレンチグリップ
- 特徴:シンプルなデザインで、初心者にも握りやすい。
- 親ができること:軽くてシンプルなこのタイプは初心者におすすめです。購入前にお子さんに握りやすさを試させ、違和感がないか確認しましょう。
ピストルグリップ
- 特徴:手にフィットするデザインで、握りやすさが増します。
- 親ができること:ピストルグリップは手に合うサイズを選ぶことが重要です。握りやすさをお子さんと一緒にチェックし、手に余裕があるか確認しましょう。
ヒルト選びの重要ポイントと親ができるサポート
小学生向けのヒルト選びには、以下のポイントが大切です。親御さんが一緒に確認することで、最適な装備を選ぶサポートができます。
手のサイズに合わせる
- 子どもは手が小さいため、軽量で握りやすいものを選ぶことが大切です。
- 親ができること:店頭で実際に持たせる際、重さや握りやすさを一緒にチェックしてあげましょう。また、握りが自然で指が余裕を持てるか確認してください。お店によってはサイズが合わないようであればヒルト自体を切ってもらうことも可能です。迷わず相談しましょう。
持ちやすさとフィット感
- 手の大きさに合ったフィット感のあるヒルトを選ぶと、試合や練習での安定感が増します。
- 親ができること:ヒルトがしっかり握れているか、力まずに持てるか、お子さんに感想を聞きながら確認しましょう。
安全性と耐久性
- ヒルトは剣先からの衝撃を受け止めるため、耐久性が高く、手を保護する役割も持っています。
- 親ができること:お店のスタッフに相談して、子ども用として安心して使える製品か確認することも重要です。
コストパフォーマンス
- 小学生の場合、競技を始めたばかりの時期は、まずはお手頃なモデルから始めてみましょう。
- 親ができること:まずは手頃な価格の製品を選び、子どもが続ける意思を確認しつつ、必要に応じて良質なヒルトへの変更を検討するとよいでしょう。
親ができるサポート:成長に合わせたヒルトの見直し
お子さんは成長が早いため、1~2年ごとにヒルトのサイズや持ちやすさを見直す必要があります。
年に一度の見直し
成長によって手のサイズや握力が変わるため、年に一度はヒルトのサイズやフィット感をチェックしましょう。サイズが合わなくなっていると感じたら、ヒルトの交換や調整を行いましょう。
お子さんの感想を聞く
お子さんが握りにくさや疲れを感じる場合、サイズや握りやすさの見直しが必要です。試合や練習の後に「疲れやすくないか?」「握りにくいと感じていないか?」など、感想を聞いてあげると良いでしょう。
おすすめの小学生向けヒルトモデル
実際に小学生向けとして適しているヒルトモデルをいくつかご紹介します。店舗で取り扱いがある場合、親御さんとお子さんが一緒に試してみるのがおすすめです。
フレンチグリップ
- 特徴:まっすぐな形状で、手首の柔軟な動きを引き出しやすいデザインです。シンプルで初心者でも握りやすく、指や手首を鍛えるのにも役立ちます。
- 小学生向けポイント:初めて剣を握る小学生にはおすすめです。軽量で負担が少ないため、フェンシングの基礎を習得するのに適しています。
ハンガリアングリップ
- 特徴:フレンチグリップを改良し、持ち手が少し曲がっている形状が特徴です。手の力を活かして安定感のある握り方ができるため、安定した突きを行いやすい設計です。
- 小学生向けポイント:フレンチグリップに慣れた中級者以上におすすめですが、親がサポートしてお子さんの手に合うか確認することで、より扱いやすいヒルトとして選択できます。
ベルギアングリップ
- 特徴:指をしっかりとホールドする構造が特徴で、力を入れずに正確な動きをサポートしてくれます。軽量で長時間の使用でも疲れにくい設計です。
- 小学生向けポイント:握力が弱い小学生にも握りやすく、長時間の練習や試合に適しています。親御さんが一緒に指の配置や握りやすさを確認すると良いでしょう。
ロシアングリップ
- 特徴:しっかりとした太めの構造で、指に力が入りやすく、握力が強い方向けのデザインです。特に強力な突きが求められる場合に向いています。
- 小学生向けポイント:成長期により力強い突きを学びたい中級以上のお子さんにおすすめです。親御さんが一緒に握り心地を確認し、お子さんの成長に合わせて選ぶのが良いでしょう。
ヒルトのケア方法:親ができるお手入れサポート
フェンシングヒルトは定期的なメンテナンスが必要です。ヒルトが傷むと握りにくくなり、練習や試合で不便になるため、親御さんがお手入れをサポートすることで、快適な装備が保たれます。
ヒルトの掃除と点検
- 練習後に汚れを拭き取り、割れが無いかを確認します。
- 親ができること:一緒に道具の手入れを行い、ヒルトの状態を定期的にチェックしましょう。お子さんに自分の道具を大事に扱う習慣も身に付きます。また、ゆるみが無いかもよく確認してください。ゆるみがあると手元の操作がおぼつかなくなり、試合に影響が出てしまいます。
グリップテープの交換
- フレンチを使用している場合、グリップテープを巻くことがありますが、定期的に交換すると握りやすさが向上します。
- 親ができること:お子さんと一緒にグリップテープの交換方法を学ぶと、道具への愛着も育まれます。
まとめ
小学生フェンサーにとって、手に合ったヒルトは技術向上と安全な練習・試合のために欠かせない要素です。
親御さんが選び方やメンテナンスをサポートし、ヒルトのサイズや握りやすさを定期的にチェックしてあげることで、快適で安全なフェンシング環境を整えられます。
お子さんと一緒に道具の管理を楽しみながら、より良いフェンシング体験をサポートしてあげましょう。
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